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草壁シトヒ
くさかべしとひ
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1963年からの全歴史!ブンデスリーガ歴代得点王300G超えの系譜

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ブンデスリーガの魅力は、その攻撃的なサッカースタイルと、そこで生まれる数々のゴールにあります。1963年の創設以来、多くの伝説的なストライカーたちがリーグ史を彩ってきました。

この記事では、ブンデスリーガの歴代得点王、特に300ゴールという偉業を達成したレジェンドたちに焦点を当て、その輝かしい系譜を徹底的に解説します。私が考えるブンデスリーガの歴史は、まさに偉大なゴールスコアラーたちの歴史そのものです。

タップできる目次

ブンデスリーガ歴代通算得点ランキング|伝説の領域

ブンデスリーガの歴史において、通算得点ランキングのトップに立つことは、偉大なストライカーであることの絶対的な証明です。ここでは、リーグ史に名を刻んだ伝説の選手たちを紹介します。

歴代トップ10|ゴールスコアラーの殿堂

ブンデスリーガの通算得点ランキングトップ10は、まさに「レジェンドの殿堂」です。このリストに名を連ねる選手たちは、長期間にわたり圧倒的な決定力を示し続けました。

順位選手名国籍通算得点出場試合数主な所属クラブ
1ゲルト・ミュラードイツ365427バイエルン・ミュンヘン
2ロベルト・レヴァンドフスキポーランド312384B. ドルトムント, バイエルン・ミュンヘン
3クラウス・フィッシャードイツ268535シャルケ04, 1.FCケルン, VfLボーフム
4ユップ・ハインケスドイツ220385ボルシアMG, ハノーファー96
5マンフレート・ブルクスミュラードイツ213447ヴェルダー・ブレーメン, B. ドルトムント
6クラウディオ・ピサロペルー197490ヴェルダー・ブレーメン, バイエルン・ミュンヘン
7ウルフ・キルステンドイツ182350バイエル・レバークーゼン
8シュテファン・クンツドイツ179449VfLボーフム, カイザースラウテルン
9ディーター・ミュラードイツ1773031.FCケルン, VfBシュトゥットガルト
9クラウス・アロフスドイツ177424F. デュッセルドルフ, 1.FCケルン, ヴェルダー・ブレーメン

不動のレジェンド|ゲルト・ミュラー

「Der Bomber(爆撃機)」の愛称で知られるゲルト・ミュラーは、ブンデスリーガの象徴です。通算365ゴールという記録は、まさに圧巻の一言に尽きます。

427試合で365ゴール、1試合平均0.85ゴールという驚異的な得点率を誇ります。この記録は、彼がいかにペナルティエリア内で支配的であったかを物語っています。彼はリーグ得点王の称号『トーヤーガーカノーネ』を7度も獲得しました。

特に1971/72シーズンに記録した40ゴールは、約半世紀にわたり破られることのない大記録でした。私が衝撃を受けるのは、これら全てのゴールをバイエルン・ミュンヘンという一つのクラブで達成した点です。

現代の挑戦者|ロベルト・レヴァンドフスキ

ゲルト・ミュラーの神話的な記録に唯一迫ったのが、ロベルト・レヴァンドフスキです。彼は現代サッカーにおける完璧なストライカー像を体現しました。

レヴァンドフスキは、ミュラーに次いで史上2人目となる通算300ゴールを達成し、最終的に312ゴールを記録しました。これは外国籍選手として最多の記録です。彼のキャリアの頂点は2020/21シーズン、シーズン41ゴールを挙げ、ついにミュラーのシーズン最多記録を更新した瞬間です。

彼もミュラーに並ぶ7度の得点王に輝き、史上初の5シーズン連続得点王という金字塔も打ち立てました。ボルシア・ドルトムントとバイエルン・ミュンヘンという2つのクラブで偉業を成し遂げた点も、彼の凄さを際立たせています。

200G超えの偉人たち

300Gの二人以外にも、200Gを超える偉大なストライカーたちが存在します。クラウス・フィッシャーは、長らく歴代2位の座を守ったレジェンドです。

通算268ゴールを記録した彼は、特にアクロバティックなバイシクルキックの名手として知られています。ユップ・ハインケス(220ゴール)は、選手としてだけでなく監督としても三冠を達成した偉人です。マンフレート・ブルクスミュラー(213ゴール)も、複数のクラブで活躍し、長くトップ5に君臨しました。

トップ10を彩る名選手たち

トップ10には他にも個性豊かな名選手が揃います。クラウディオ・ピサロ(197ゴール)は、21年連続ゴールという驚異的な選手寿命を誇る、リーグを代表する助っ人選手でした。

ウルフ・キルステン(182ゴール)は、ドイツ統一後にレバークーゼンで3度の得点王に輝きました。シュテファン・クンツ(179ゴール)、ディーター・ミュラー(177ゴール)、クラウス・アロフス(177ゴール)といった選手たちも、各時代で強烈なインパクトを残したスコアラーです。


シーズン最強の証|『トーヤーガーカノーネ』受賞者たち

ブンデスリーガのシーズン得点王に贈られる『トーヤーガーカノーネ』(得点王のキャノン砲)は、ストライカーにとって最高の栄誉の一つです。その歴史は、リーグのトレンドを色濃く反映しています。

創設期とドイツ人ストライカーの時代 (1963-1979)

リーグ創設初期は、ドイツ人ストライカーがタイトルを独占しました。初代得点王のウーヴェ・ゼーラー(ハンブルガーSV)に始まり、ゲルト・ミュラーとユップ・ハインケスがタイトルを争う二強時代が続きます。

この時代は、クラウス・フィッシャーやディーター・ミュラーといった国内の才能がリーグを席巻しました。まさにドイツ人ストライカーの黄金期と言えます。

群雄割拠と多様化の時代 (1980-1999)

1980年代から90年代にかけては、得点王の顔ぶれが多様化します。カール=ハインツ・ルンメニゲやルディ・フェラーといったスター選手がタイトルを獲得しました。

私が注目する変化は、外国籍選手の台頭です。1989-90シーズンのヨルン・アンデルセン(ノルウェー)を皮切りに、90年代にはアンソニー・イエボア(ガーナ)が2年連続で得点王に輝き、文化的なアイコンとなりました。

グローバル化とスーパースターの支配 (2000-現在)

21世紀に入ると、ブンデスリーガは完全にグローバル化します。アイルトンやエウベルといったブラジル人選手、ルカ・トーニ(イタリア)など、世界中から集まったストライカーが得点王に輝きました。

そして2010年代半ばからは、ロベルト・レヴァンドフスキによる絶対的な支配が始まります。彼が7度のタイトルを獲得した時代は、バイエルン・ミュンヘンのリーグ連覇と完全に重なります。彼の退団後、2023-24シーズンにはハリー・ケインが加入初年度で36ゴールを叩き出し、新たなスーパースターの時代が幕を開けました。

得点王に必要なゴール数の変遷

得点王になるために必要なゴール数は、時代によって大きく変動します。リーグの競争が激しく、戦力が拮抗していた80年代や90年代は、20ゴール前半で得点王になれるシーズンも多くありました。

対照的に、ミュラーの時代やレヴァンドフスキの時代は、絶対的なエースにチャンスが集中し、30ゴール、時には40ゴールというハイレベルな争いになります。2022-23シーズンは16ゴールでタイトルが分け合われましたが、翌年にケインが36ゴールを記録したことは、この力学を象徴しています。


偉大さの比較分析|記録と記憶に残るストライカー

数字だけでは語れないストライカーの偉大さを、比較分析と象徴的な記録から深掘りします。ブンデスリーガは、記憶に残る数々の伝説を生み出してきました。

ゲルト・ミュラー vs ロベルト・レヴァンドフスキ

共に7度の得点王に輝いたミュラーとレヴァンドフスキは、史上最高のストライカー論争で必ず比較されます。私が思うに、彼らはそれぞれの時代を完璧に象徴する存在です。

ミュラーは、本能と嗅覚でゴールを奪う究極のペナルティボックス・ストライカーでした。一方のレヴァンドフスキは、フィジカル、テクニック、インテリジェンスの全てを兼ね備えた、完成された現代型ストライカーです。どちらが上かを決めるのは困難ですが、二人がブンデスリーガの歴史における「二強」であることは間違いありません。

ブンデス史に残る象徴的な記録

ブンデスリーガには、今後破られることが難しいと思われる、驚異的な記録が数多く存在します。

  • 1試合6ゴール1977年、ディーター・ミュラー(1.FCケルン)が達成した空前絶後の記録です。
  • 9分間で5ゴール2015年、途中出場のレヴァンドフスキがわずか8分59秒で叩き出した、サッカー史に残る奇跡です。
  • 最年長ゴール&連続ゴールクラウディオ・ピサロは、40歳227日での最年長ゴール記録と、21年連続でゴールを決めた選手寿命の記録を持っています。
  • 史上最速ゴールカリム・ベララビとケヴィン・フォラントが持つ、試合開始後わずか9秒でのゴール記録です。

まとめ|ブンデスリーガ得点王の系譜は続く

ブンデスリーガの歴史は、偉大なストライカーたちのゴールによって紡がれてきました。ゲルト・ミュラーが築いた365ゴールという金字塔、それに迫ったロベルト・レヴァンドフスキの312ゴールという偉業は、リーグの誇りです。

2023-24シーズンにハリー・ケインが加入初年度で36ゴールを挙げて得点王に輝いたことは、このリーグが常に世界最高峰のストライカーを惹きつける舞台であり続けることを証明しました。

『トーヤーガーカノーネ』を巡る争いと、歴代得点記録への挑戦は、これからもブンデスリーガという物語の最もエキサイティングな中心であり続けます。この輝かしい系譜に、次に名を連ねるのは一体誰になるのか、私の楽しみは尽きません。

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