MENU
草壁シトヒ
ブロガー
普通の会社員でブログ歴は10年以上。

<趣味・得意分野>
⇨スポーツ観戦:F1、サッカー、野球
⇨テック分野が好物:AI、スマホ、通信

ルヴァンカップ歴代得点王一覧!初代キングカズから最新の王者まで完全網羅

当ページのリンクには広告が含まれています。

JリーグYBCルヴァンカップは、数々のドラマと英雄を生み出してきた、日本サッカー界に欠かせないカップ戦です。リーグ戦とは一味違う短期決戦ならではの緊張感の中、一瞬の輝きでチームを勝利に導き、自らの名を歴史に刻んだストライカーたちがいます。私がこの記事で語りたいのは、まさにその得点王たちの物語です。

この記事では、初代得点王である「キングカズ」三浦知良選手から、記憶に新しい最新の王者まで、歴代のルヴァンカップ得点王を一覧でご紹介します。単なる記録の羅列ではなく、その数字の裏にある物語や、大会の歴史と共に変化してきた得点王争いの潮流までを深く掘り下げていきます。

これを読めば、ルヴァンカップ観戦がもっと面白くなること間違いありません。

タップできる目次

ルヴァンカップの歴史と得点王争いの変遷

ルヴァンカップの得点王を語る上で、大会そのものの歴史やルールの移り変わりを理解することは非常に重要です。大会のフォーマットが、選手たちの得点機会に直接的な影響を与えてきました。

ナビスコからルヴァンへ|大会の歩み

JリーグYBCルヴァンカップは、Jリーグが開幕する前年の1992年に「Jリーグヤマザキナビスコカップ」としてその歴史をスタートさせました。プロサッカー時代の幕開けを告げる大会として、大きな注目を集めました。

しかし、1995年には過密日程を理由に一度だけ開催が見送られるという出来事もありました。2016年からは、スポンサーの社名変更に伴い、現在の「JリーグYBCルヴァンカップ」という名称で親しまれています。この長い歴史こそが、大会の権威を物語っています。

フォーマット変更は得点王争いをどう変えたか

大会の形式は、時代と共に進化を遂げてきました。当初はグループステージとノックアウトステージの組み合わせが主流で、グループステージで敗退したチームの選手でも得点王になるチャンスがありました。

近年はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場チームが決勝トーナメントから参加するようになり、試合数の少ないトップクラブの選手が得点王になるには、チームが決勝まで勝ち進むことがほぼ必須条件となりました。そして2024年、J1からJ3までの全クラブが参加するノックアウト方式へと大きく変更されます。この変更により、チームの勝ち上がりが得点王のタイトル獲得と完全に連動する、よりサバイバル色の濃い戦いへと変貌を遂げたのです。

ルヴァンカップ歴代得点王一覧【1992-2024】

それでは、栄光の歴史を彩ってきた歴代の得点王たちを見ていきましょう。数々の名選手がこのリストに名を連ねています。

栄光の全記録|初代から最新まで

以下が、1992年の第1回大会から2024年大会までの全得点王リストです。

年度選手名所属クラブ得点数
1992三浦 知良V川崎10
1993ビスマルクV川崎6
1994ビスマルクV川崎6
1995開催されず
1996オリバ清水9
1997エジウソン8
バルデス札幌8
呂比須 ワグナー平塚8
ラデ市原8
1998加藤 望6
マスロバル市原6
1999呂比須 ワグナー名古屋4
2000平瀬 智行鹿島4
柳 想鐵横浜FM4
サントス清水4
2001城 彰二横浜FM4
トゥット浦和4
中山 雅史磐田4
松波 正信G大阪4
久保 竜彦広島4
呂比須 ワグナーFC東京4
2002エメルソン浦和6
マグロンG大阪6
2003エメルソン浦和8
2004ウェズレイ名古屋7
2005アラウージョG大阪6
2006ワシントン浦和9
2007須藤 大輔甲府6
2008杉本 恵太名古屋5
2009佐藤 寿人広島5
カボレFC東京5
山瀬 功治横浜FM5
2010ジウシーニョ磐田5
2011デスポトビッチ浦和4
2012大迫 勇也鹿島7
2013マルキーニョス横浜FM7
2014レアンドロ6
クリスティアーノ甲府6
2015渡邉 千真神戸7
2016高木 俊幸浦和4
2017クリスラン仙台5
2018伊藤 翔横浜FM8
2019鈴木 武蔵札幌7
2020小林 悠川崎F4
2021キャスパー ユンカー浦和4
アダイウトンFC東京4
仲川 輝人横浜FM4
稲垣 祥名古屋4
2022ジュニオール サントス広島6
2023植中 朝日横浜FM4
酒井 宣福名古屋4
2024長倉 幹樹新潟6

記録で振り返る得点王の肖像

このリストを分析すると、ルヴァンカップ得点王ならではの興味深い傾向が見えてきます。初代王者、三浦知良選手の10ゴールは今なお破られていない最多記録です。一方で、わずか4ゴールで得点王に輝いたシーズンが複数回あり、短期決戦でいかにスタートダッシュが重要かを示しています。

私が特に注目するのは、同時受賞者の多さです。1997年は4人、2001年には実に6人もの選手が得点王の栄誉を分かち合いました。これは試合数の少ないカップ戦ならではの現象で、大会の競争の激しさを物語っています。

語り継がれる伝説のゴールハンターたち

得点王のリストには、一度だけでなく、複数回にわたってその名を刻んだレジェンドや、クラブの歴史を象徴する選手たちが存在します。

カップ戦の王|複数回受賞者と通算記録

複数回得点王に輝いた選手は、真の「カップ戦に強い選手」と言えるでしょう。

  • ビスマルク(V川崎)|1993年、1994年に連覇を達成。
  • 呂比須ワグナー(平塚、名古屋、FC東京)|異なる3つのクラブで得点王に輝いた唯一の選手。
  • エメルソン(浦和)|2002年、2003年に連覇し、浦和に初タイトルをもたらしました。

大会通算の得点記録を見ると、また違った側面が見えてきます。通算得点ランキングでトップに立つのは、元日本代表の佐藤寿人選手(29ゴール)です。彼が得点王に輝いたのは2009年の一度だけですが、長年にわたりコンスタントにゴールを積み重ねた結果が、この偉大な記録につながりました。

時代の強さを映す|得点王輩出クラブ

得点王を輩出したクラブを見ていくと、その時代のJリーグの勢力図が浮かび上がってきます。

  • ヴェルディ川崎|三浦知良選手、ビスマルク選手を擁し、大会黎明期を支配しました。
  • 浦和レッズ|エメルソン選手やワシントン選手など、強力なブラジル人ストライカーの活躍でタイトルを獲得しました。
  • 鹿島アントラーズ|最多優勝を誇るクラブらしく、各時代でスター選手を輩出し続けています。

私が思うに、クラブの攻撃的なスタイルやカップ戦へのモチベーションが、得点王を生み出す土壌となっているのは間違いありません。

まとめ

ルヴァンカップの歴代得点王の歴史は、日本サッカーの発展そのものを映し出す壮大な物語です。スーパースターの圧倒的な個人技が光った時代から、組織的な戦術の中で輝きを放つストライカーの時代へ、その姿は変化し続けてきました。三浦知良選手が打ち立てた金字塔、ビスマルク選手が見せた連覇の偉業、そして須藤大輔選手のような予期せぬ英雄の誕生は、この大会の魅力を凝縮しています。

2024年から始まった全クラブ参加のノックアウト方式は、得点王争いをさらに過酷で予測不可能なものへと変えました。チームの勝利と個人の栄光が、より一層強く結びつくことになります。J2やJ3クラブからシンデレラボーイが誕生するのか、それとも強豪クラブのエースが格の違いを見せつけるのか。これからも、カップ戦を彩るゴールハンターたちの熱い戦いから目が離せません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
タップできる目次